日焼けした後は、脱毛施術が受けられない! というのは女子の常識のようになっていますね。
しかし、新しい脱毛方式や脱毛マシンは日焼け肌でも脱毛可能みたいです。
はたして本当なのでしょうか?そこで、今回は日焼け肌と脱毛の関係について解説します。
日焼けによる肌・毛穴トラブル
夏のビーチやプールサイドで日焼けして、お肌が赤くなり熱くて痛い思いをした方もいるかもしれませんね。
これは、紫外線おもにUVBによってお肌が炎症をおこし、やけどと同じ状態になっているわけです。
さらに、日焼けは毛穴トラブルや肌トラブルに直結します。
まずは、日焼けによる肌・毛穴トラブルの代表的なものを紹介します。
日焼けによる肌トラブル
お肌の炎症(やけど)
日本人など東洋系のお肌の場合、紫外線を浴びて15~20分でUVBによるサンバーン(日焼け)が始まります。
さらに、赤みや痛みのピークが8~12時間後に訪れます。
これが、ぬるめのお湯でも熱くてお風呂に入れなかったり、身体が熱くて夜眠れなくなる原因です。
水泡が出来ていたり、熱くて眠れなくなるほど炎症がひどい場合は病院を受診しましょう。
日光アレルギー(光かぶれ)
子供の時から肌の弱い真性の敏感肌の方は、数分日差しを浴びただけで光かぶれをおこす方が多くいます。
これは日光にアレルギー反応が起きていて、光線過敏性皮膚炎といわれるものです。
美白信仰が強くUVケアが過剰になっている日本では近年、日光アレルギーが増えています。
シミ
シミで最も多いのが老人性色素班(日光黒子)です。原因は紫外線の蓄積と老化です。
老人性とついていますが、日焼けすれば若い女性も日光黒子になります。
女性がシミといって気にする大半がコレです。
イボのようにもりあがったシミを脂漏性角化症といいます。
そばかす(雀卵班)は、日焼けにより濃くなることがあります。正式には雀卵班は、遺伝性のソバカスのみを指します。
白人の子供に多く見られるのが雀卵班です。
レーザーなどで治療しても、またソバカスが現れて再発する可能性があります。
ビーチやプールサイドで急激に日焼けすると、皮がむけたり赤みが引いた後もソバカスのようなシミが残ることがあります。
この多くが花弁状色素班といわれるものです。シミの形が小さな花びらのような形をしていてこの名称がついています。
日焼けしてから数年後に現れることもあり、タンニングマシンで焼いた肌にも現れる可能性があります。
シワ
シワの原因はお肌の中にあるコラーゲンやエラスチンといった真皮層にある線維芽細胞が老化により減少してしまいお肌にハリがなくなります。
このエラスチンやコラーゲンの減少を促進させるのが紫外線。日焼けはお肌の老化を速めてしまうわけです。
日焼けによる毛穴トラブル
ニキビ
大人ニキビに悩む女性が増えているようです。ニキビは毛穴に出来る疾患です。毛穴以外に出来るものはニキビではありません。
ニキビは雑菌や汚れ、皮脂で毛穴が塞がれて、毛穴の中で炎症が起き、常在菌であるアクネ菌が増殖してニキビが発症します。
この私たちの身体の中にある常在菌のアクネ菌が何故増殖するか?長年の謎でした。
しかし、近年の研究で活性酸素が影響していることが分かってきました。活性酸素が体内で増える要因は何点かありますが、紫外線も要因の一つ。
このため、日焼けは外からお肌や毛穴に炎症をおこし、体内では活性酸素を増やしW効果のようにニキビ発症や悪化につながるわけです。
たるみ毛穴
毛穴トラブルの一つにたるみ毛穴があります。
これは、お肌のシワやたるみと原因は同じで老化が主な要因です。
毛穴がたるむのも上で説明した、コラーゲンやエラスチンが不足するためです。
日焼けはたるみ毛穴に繋がります。
メラニン毛穴
日焼け(紫外線)により毛穴からメラニン色素が多く分泌され、毛穴の入り口が黒く見える現象です。
また、汚れや皮脂が毛穴につまる詰まり毛穴も同時に起こると、さらに毛穴が黒ずんで見えてしまいます。
詰まり毛穴はピーリングや毛穴パックなどで角栓を除去すれば解決しますが、メラニン毛穴はフォトフェイシャルなど光治療や美顔施術が必要になる場合もあります。
脱毛期間中の日焼けはどうしてNGなのか!
脱毛器かん中の日焼けは、上記にある日焼けによる毛穴&肌トラブルを悪化させる可能性が大です! さらに、多くのデメリットがあります。これから詳しく説明します。
脱毛施術と日焼けの関係
脱毛施術に限らず、毛を抜くと毛穴の中は炎症を起こします。
さらに、クリニックやサロンで行われている脱毛施術は、ニードル脱毛は電気熱を使って、光脱毛や医療レーザー脱毛は光熱を使って毛根を破壊して脱毛効果を上げています。
このため、脱毛施術前に冷却ジェルを塗ったり、脱毛マシンのヘッドには冷却ガスを噴射する装置が付いていて、炎症を鎮めながら脱毛施術を行っているわけです。
上で紹介した毛穴&肌トラブルの多くが炎症により、発症や症状悪化を招きます。
また、脱毛期間中は日焼け肌ではなく通常でもニキビや毛穴トラブルが悪化してしまうケースもあります。
さらに、肌トラブル原因の大半が炎症が関わっているのです。
脱毛期間中の日焼けはお肌と毛穴に炎症を引き起こし、火に油を注ぐ行為に近いものがあります。
日焼け肌に対する脱毛方法の弱点が!
光脱毛や医療レーザー脱毛などの光エネルギーを使った脱毛マシンは、毛根の黒や茶色のメラニン色素に光が反応して、毛根にダメージを与えて脱毛します。
このため、黒いホクロや刺青にレーザーを照射すると、やけどの恐れがありました。
さらに、日焼け肌やシミなど茶色でも肌表面で光が吸収されてしまい、脱毛効果が上がらなかったりやけどを起こしたりする可能性もありました。
また、毛根を破壊するためには、波長の長い肌の深部まで届く、強力な光エネルギーが必要です。
そのため、肌の奥まで浸透する強力な光熱は、エネルギーが強力なほど毛穴の中の炎症も強まってしまう弱点がありました。
さらに、毛根のメラニン色素に光エネルギーが上手く反応するのは、毛周期の成長期のみ。
毛根にダメージを与える光脱毛や医療レーザー脱毛は、毛周期の成長期に合わせた2~3カ月に1度の脱毛施術しか行えない弱点もあります。
どのくらい日焼けしていたらダメなの?
「日焼けはダメ」といわれても、程度がちょっと曖昧ですよね。
基本的には、一目で見て日焼けした部分としていない部分との差が明らかな場合は、断られることが多いようです。
ということは、軽い日焼けであれば脱毛施術が受けられる可能性があるということでもありますが、日焼けをしてしまったらまずはスタッフに相談しましょう。
再開の目安はどれくらい?
日焼けをしてしまって脱毛をお休みする場合、どれくらいで脱毛が再開できるのか気になりますよね。
最も目安になるのは、肌色の変化がなくなったら!
日焼け前の肌と比べて、それほど肌色が変わらない程度になればまたサロンやクリニックに通えます。
日焼け肌で脱毛施術を受けるリスク
日焼け肌で脱毛施術を受けると、どのようなリスクがあるのでしょうか?
脱毛施術時の痛みが増す
紫外線(UVB)によるお肌の炎症は、日焼してから8~10時間後にピークに達します。
さらに、その後もお肌や毛穴の中は炎症が続いているのです。
通常のお肌や毛穴でもレーザーや光を照射をすれば、炎症が起きて痛みが出ます。
日焼け跡の炎症が続いている毛穴にレーザーや光を照射すれば、炎症や痛みが増すどころか危険だということは想像でも理解できるはずです。
脱毛効果が下がる
日焼け肌での脱毛施術は、2つの理由から脱毛効果が下がる可能性があります。
①レーザーや光が毛根に届かない
メラニン色素によく反応するレーザーや光ほど、お肌表面で吸収されます。
そのため、日焼け肌で脱毛施術を受けると、毛根までレーザーや光が届かなくなり、脱毛効果が下がる可能性が出てきます。
②出力を下げなければならない
基本的には、日焼け肌での脱毛施術は断られます。
ただ、もし受けることになった場合は、やけどや強い痛みを回避するために、日焼け肌での脱毛施術は出力を下げて対応することがあります。
出力の高さは脱毛効果に比例するので、出力を下げると脱毛効果も下がってしまいます。
脱毛料金が上がり脱毛完了期間が遅れる
現在、大手脱毛チェーンや大手エステサロンの大半が、毛根にダメージを与えるIPL脱毛やSSC脱毛といった、光脱毛での脱毛施術を行っています。
このため、脱毛期間中に日焼けをすると日焼けの程度にもよりますが、脱毛施術を断られてしまいます。
脱毛施術の間隔があき過ぎると、脱毛効果にも影響が出ます。
また、日焼け肌で脱毛施術を受けても脱毛効果が上がらず、脱毛完了までの期間が遅くなり、脱毛料金が跳ね上がってしまうこともあります。
脱毛期間中の日焼け対策は?
脱毛期間中の日焼けがNGなのはお分かりいただけたと思います。
脱毛期間中は、うっかり日焼けをなくすためにも、UVケアは万全に行いましょう。
また、通常のUVケアでも、お肌と毛穴の負担を軽くするために、UV下地や日焼け止めだけに頼らず、
- 長袖
- アームカバー
- パンツ
- 帽子
- 日傘
- サングラス
など、着衣による紫外線ブロックも併用しましょう。
脱毛当日の日焼け止めに注意
日焼け対策に欠かせない日焼け止めですが、たっぷり塗って脱毛サロンやクリニックに行ったとしても、脱毛を受ける時には落とさなければなりません。
なぜかというと、日焼け止めが毛穴を塞ぐことで、レーザーや光が届きにくくなり、脱毛効果が下がるおそれがあるからです。
とはいえ、脱毛当日に塗った日焼け止めは、脱毛サロンやクリニックに着いてから落とすことができます。
また、施術前に落とした日焼け止めを塗り直してから帰れるので、心配はいりません。
いつも使っている日焼け止めを持って、脱毛を受けに行きましょう。
日焼け肌でも脱毛できる新しい光&レーザー脱毛
従来の光エネルギーを使った脱毛施術は、レーザーや光を毛穴に向かって照射して、毛根のメラニン色素が光に反応して、毛根にダメージを与えて脱毛していました。
このため、日焼けした肌はメラニン色素に近い茶色なので、光エネルギーが日焼け肌に反応してしまい、やけどのリスクがあり光エネルギーを使った脱毛施術はNGだったのです。
光エネルギーを使った新しい脱毛方式
今から約20年前に、毛穴の中にある立毛筋に繋がるバルジ領域という新しい組織が発見されました。
このバルジ領域にダメージを与えると、毛根を破壊することなく脱毛効果が期待できるという理論が生まれました。
現在、脱毛サロンやクリニックで主流になりつつある光エネルギーを使った脱毛マシンは、この新しい理論に基づいて開発された脱毛マシンです。
エステサロンや脱毛サロンでは、バルジ領域をターゲットにした新しい脱毛方式「NPL(ニューパルスライト)」、クリニックでは「SHR(蓄熱方式)」の脱毛マシンが導入されています。
新しい脱毛方式のメリット
日焼け肌でも脱毛可能
バルジ領域をターゲットにしているので、肌の色選ばず脱毛可能になりました。
従来はNGだったホクロやシミ、タトゥーの部分に生えているムダ毛でも脱毛可能です。
しかし、日焼け直後でダメージを負った肌の場合、脱毛施術は避けたほうが無難でしょう。
脱毛時の痛みがほとんどどない
新方式の脱毛マシンは、光脱毛・医療レーザー脱毛ともに、強力な光エネルギーを必要としません。
そのため、脱毛施術時の痛みが大幅に軽減されていて、ほとんど痛みを感じないレベルになっています。
毛色&毛質を選ばず脱毛可能
新しい脱毛方式は、メラニン色素の反応を利用していないため、毛質や毛色を選ばず脱毛可能です。
毛根をターゲットにしたレーザー&光脱毛は、強力な光エネルギーで毛根を破壊する必要があるため、剛毛だと何度も照射が必要になり、脱毛期間が長くなる傾向がありました。
また、女性の産毛や金髪などには脱毛効果が上がらないケースもありましたが、こういったデメリットを感じることはありません。
脱毛期間が大幅に短縮
従来の脱毛施術は、毛周期の成長期に脱毛施術を行う必要があり、2~3ヶ月に1度の脱毛施術しかできませんでした。
しかし、バルジ領域は毛周期に関係なく存在するため、毛周期に左右されない脱毛施術が可能になりました。
さらに、新しい脱毛マシンは、広範囲に脱毛ヘッドをスライドさせて光エネルギーを照射しながら脱毛します。
そのため、従来のピンポントで毛根に照射していた脱毛マシンに比べて、1/5以下の施術時間で済み、脱毛完了までの期間が大幅に短縮できます。
日焼け肌でも脱毛できるおすすめ脱毛サロン&クリニック
おすすめクリニック:リゼクリニック
リゼクリニックでは、日焼け肌でも脱毛可能な新方式のバルジ領域をターゲットにした、SHR(蓄熱方式)の最新レーザー脱毛マシン(メディオスターNEXTプロ)を導入しています。
日焼け跡のシミ対策の相談もナースやドクターにできるので安心です。
おすすめサロン:ラココ
大手脱毛チェーンや大手エステサロンの多くが、毛根をターゲットにしたIPL&SSC脱毛マシンを使用しています。
ラココでは日焼け肌にも脱毛可能なSHR(蓄熱方式)脱毛マシンを導入しています。
さらに30年という脱毛マシンの開発実績がある、美容機器メーカーがチェーン展開する脱毛サロンです。
脱毛期間中の日焼けは避けよう!
現在は日焼け肌でも脱毛施術が可能な脱毛マシンがありますが、脱毛期間中に日焼けをするのはよいことではありません。
肌トラブルのリスクが高いのはもちろんのこと、脱毛効果が下がったり、脱毛期間が長引いたりする可能性があります。
ですから、脱毛期間中は日焼け対策を万全にして、日焼けをしないように気を付けましょう。